金貸しガールズたちのCM戦争
消費者金融のテレビCM戦争は、小野真弓(アコム)、井上和香(プロミス)、安田美沙子(アイフル)の三つ巴の時期を過ぎ、アイフルが金融庁の取り締まりで派手なことを控えているせいか事実上脱落、最近は、CMの勢いで言えば、中川翔子(プロミス)と夏川純(ほのぼのレイク)の対決となっている。ちょっと元気がないが、熊田曜子(アコム)が追っているといったところか。
調べてみると驚くのは、安田と夏川と熊田は所属事務所が同じ(PYRAMID)なのである。で、それぞれちがう消費者金融のCMをやっている。事務所的にも、いまの消費者金融のCMは、あきらかに若手女性タレントの登竜門として認識しているだろうから、スポンサーが商売敵だろうがなんだろうが、オファーが来たら渡りに舟、ふたつ返事でオーケーということなのだろうなあ。それどころか、この“消費者金融娘”たち三人の合同写真集を出したりしているくらいだから、あざとく商売に利用しているのだ。
どの金融会社が生き残るかということと、どのタレントが生き残るかということは別なので、CMウォッチャーとしては、ひと粒で二度おいしいのが消費者金融のCMなのであった。気になるのは、目下、媒体露出でトップを走っているように見える中川翔子と夏川純とは、CMの短い時間のぱっと見では、かなりキャラがかぶっている点である。おれの母親なんぞ、同じコだと思ってるぞ。これは損じゃないかなあ。中川翔子が“新ブログの女王”などと呼ばれて(おれは元祖女王・眞鍋かをりのブログのほうが質的に数段上の面白さだと思うが)、素に近いヘンなキャラを出せる点で頭ひとつリードといったところだろうか。半年後にどのように勢力地図が描き変えられているか、なかなかの見ものだなあ。まあ、しょーもない楽しみではあるが、ウォッチングは面白いんだもん。
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コメント
> 若手女性タレントの登竜門
以前は消費者金融の CM に出ると、芸能人の「格」が下がると認識されていたようで、昼間の放映もなかったのですが、バブル崩壊後のスポンサー不足で、昼間にも放映するようになってから、芸能界の認識も変わってきたようです。
ただ、アイフルのような事件が起こると、出演タレントやチワワの人気まで下降してしまうので、今後はまた流れが変わるかもしれませんね。
投稿: 小林泰三 | 2006年5月 5日 (金) 09時10分
>小林泰三さん
チワワの人気が下がったというニュースには正直腰が砕けましたね。「そんな動機で生きものを飼うとったんかい!」と、思わずツッコミそうになりました。キングコブラが消費者金融のCMで人気者にならないことを祈るばかりです。
投稿: 冬樹蛉 | 2006年5月 5日 (金) 23時16分
ほんまにチワワがわかってないとしか言いようがないですね。どんなチワワも借金を取り立てに行くときにはすごく怖い顔になります。そんなこと常識ではないですか。怖い顔こみで好きになれなければ動物なんか飼ってはいけません。うちの亀も借金を取り立てにいくときはすごく怖い顔をするしプラズマ火玉ぐらいは吹きますが、それも含めて私は亀が好きですよ。
投稿: 北野勇作 | 2006年5月 6日 (土) 01時17分
>北野勇作さん
いまはどうだか知りませんが、私の子供のころには、借金取りというものは、必ずと言っていいほど、二人組で来ました。アボットとコステロ(ふるー。アニメのほうやないで)みたいなキャラ配置です。脅し役となだめ役なんでしょうなあ。
チワワなら、ブルドッグとかと組んで取り立てに行くと思います。北野さんとこのカメの場合、相方にはオオサンショウウオかなんかを連れてゆきそうな気がします。
投稿: 冬樹蛉 | 2006年5月 6日 (土) 07時25分