職業選択の自由とフィクション
▼「海猿」効果? 海上保安学校の受験者、過去最多に (asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0514/TKY200605130382.html
海上保安庁が先月、海上保安官を養成する海上保安学校(10月入校)の受験者を募集したところ、過去最高の5467人の応募があった。採用は例年通り100人程度の予定で狭き門となっている。テレビドラマ「海猿」に続き、公開中の映画「LIMIT OF LOVE 海猿」がヒット中で、海保は海上保安官が主人公で活躍する「海猿」がイメージアップにつながっている、とみている。
『海猿』効果ねえ。単純だなあという気もせんではないが、べつにまあ、なにがきっかけであろうと、進むべき道が見えたというんなら、それはそれで個々人の人生にとってはいいことだと思うね。『ペリー・メイスン』がきっかけで弁護士になって日々社会正義のために闘っている人もあちこちにいるはずだし、『ブラック・ジャック』がきっかけで医者になって日々人命を救っている人だってあちこちにいるはずだし、『仮面ライダー』がきっかけで仮面ライダーになって人間の自由のために闘っている人だってあちこちにいるはずだ。
フィクションってのは、こういうカタチでもリアルワールドに影響を及ぼしている。そうですなあ、海上保安官もかっこいいけど、いまはやっぱり、小児科医とか産婦人科医とか脳外科医とかが活躍する映画やドラマが出てきてバランスを取ってもらいませんとなあ。
『クロサギ』効果で詐欺師が激増――なんてことにはならないでほしいものだ。
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コメント
日本沈没を読んで、地球物理学に進んだ人も多いそうです。
http://www.aist.go.jp/aist_j/science_town/natural/natural_03/natural_03_01.html
投稿: いしどう | 2006年5月30日 (火) 00時37分
>いしどうさん
おおお、やっぱりそういう人がいるんですねー。少年時代に読んだのが『人獣細工』でなくてよかったことです(笑)。
投稿: 冬樹蛉 | 2006年5月30日 (火) 02時14分