「おいきなさい!」とはビミョーにちがうのよ
帰宅してテレビを点け、スーツを脱ぎながら横目で観ていると、釈由美子が法廷で男に指を突きつけ、「もう逃げる場所はありませんよっ!」をキメるところだった。『七人の女弁護士』(テレビ朝日系)というやつである。なんか美人ばっかりの弁護士事務所で(約一名除く)、おれには『プレイガール』の弁護士版みたいに見える。わからない人はお父さん・お母さんに訊いてね。
しかし、この釈由美子の決め台詞と、指を突きつける決めポーズは、あまりといえばあまりにあざといなあ。柳の下の泥鰌ってやつか。いやまあ、カッコいいから好きだけどさ。よーく観察すると、あの一世を風靡した(というほどでもないか)「おいきなさい!」(『スカイハイ』)と、ちょとちがうのがわかる。『スカイハイ』のイズコは、人差し指をやや手の甲側に反らして角度をつけ少し上を指しつつ、親指はフレミングの右手の法則を確認するときのように人差し指と直角に外側に伸ばしているのに対し、『七人の女弁護士』の藤堂真紀は、親指を内側に折り込んで、人差し指が手の甲のラインと一直線になるように突き出し、指先から出る目に見えないビームで悪いやつを貫くような感じでポーズを決める。「おんなじじゃん」と言ってる人、よく見るように。
とか言ってるが、おれはこのドラマ、ちゃんと通して観たことがないのである。まるで『水戸黄門』で由美かおるの入浴シーンと印籠のシーンだけ観ているようなもので、たまたま「逃げる場所はありませんよっ!」の前後ばっかり目にするのである。録画してまで観ないから、いつもそうなるのだ。すんません。できるだけちゃんと観るようにします。
釈由美子は、最近あきらかに滑舌がよくなったね。「おいきなさい!」は舌を噛みそうで危なっかしいときもあったのだが、今回の弁護士はさすがに特訓したのかな。“ゴールデン連ドラ初主演”といった報道のされかたをしていたが、たしかに言われてみればそうなのである。意外な感じだ。連ドラ主演はあったが、みんな深夜枠だったよな、そういえば。まあ、とにかく釈ちゃんにはがんばってもらいたい。出世したねえ、不思議ちゃん。
それはともかく、「逃げる場所はありませんよっ!」のポーズ、「おいきなさい!」というよりは、おれには『笑ウせえるすまん』に見えちゃうのは内緒だ。
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コメント
決めポーズというと、『富豪刑事』の深田恭子の「あのぉ」と控えめに手を上げるポーズが復活したのがうれしい今日この頃です
(-_-; イヤ、アレ「キメ」ジャナイダロ・・・
投稿: 東部戦線 | 2006年4月28日 (金) 16時55分