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2006年4月18日 (火)

喫煙ナンバー49の叫び

 いつのころからかすっかりむかしと変わってしまっているのだなあ……と思うことに、日々いろいろ遭遇する。歳を食った証拠か。今日もひとつ気がついた。

 おれは絶滅危惧ⅠB類に属する種族である。喫煙者である。よって、煙草を買ったりする。ほとんどコンビニで買う。

 コンビニで煙草を買うとき、むかしは「バンテージふたつ」などと、店員に煙草の銘柄を指定して買っていた。しかし、近年あまりにも長たらしいややこしい名前の煙草が次から次へと現れるようになったため、いつのころからかコンビニの店員は煙草の名前を覚えることを放棄した。たいてい店員の背後にあるコンビニの煙草の棚(未成年が買いにくいようにする配慮だ)には、銘柄ごとに番号が振られるようになったのだった。

 だものだから、近年はコンビニで煙草を買うときには、「16番の煙草ふたつ」などと言うのがふつうなのである。これは煙草を吸わない人は気にも留めない変化だろうと思うが、喫煙者にとっては大きな変化なのだ。なんとなく味気ないような寂しいような気がする。

 だが、たしかに合理的ではあるのだ。おれが煙草を吸わず、コンビニの店員をやっていたとしたら、「こんなものの名前とパッケージのデザインを何十種類もいちいち覚えていられるものか」とキレるだろう。それほどごちゃごちゃといろいろあるわけである。ちなみに、おれが吸っているのは「マイルドセブンエクストラライツ」だ。「わかば」やら「いこい」やら、せいぜい「ハイライト」くらいであれば、名前を言うのもさほど苦ではないが、なにしろ「マイルドセブンエクストラライツ」だぞ。いちいち言うのは言うほうだって相当面倒くさい。どのくらい面倒くさいかというと、「仮面ライダーBLACK RX」と言うのに匹敵するほど面倒くさい。「32番の煙草ひとつ」と言ったほうが、注文するほうだって楽なのは事実だ。しかし、あたかも町村の合併でむかしながらの味わいのあるおらが村やおらが町の名前が消えて味気ない名前になってゆくのを見るのにも似た、そこはかとない寂寥感を覚えないでもないのである。

 おれにソロモンの指輪があったなら(〈科学朝日〉の愛読者だった人にしかわからんネタだろうけど)、きっと煙草たちがこう叫んでいるのが聞こえることだろう――「おれを番号で呼ぶな!」

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