ある座標変換
このあいだまで安藤美姫がカエル顔で可愛いと思っていたのだが、このところ否応なしにフィギュアスケートを目にしているうちに、にわかに荒川静香のファンになってしまったおれなのだった。いやあ、美人だよねえ。きりりと冷たそうな感じがなんともかっこいい。クールビューティーとはよく言ったものだ。銀盤の上もいいが、滑ってないときもきれいだねえ。
深夜、おもむろに「いなばうあーっ!」などと叫び、うしろに反りくり返ろうとしてみるものの、鏡に映っているおれはどう見てもただ万歳をしているだけである。さらに無理をして「いぃなばうあぁーっ!」と勢いをつけて反り返ると、腰と鳩尾のあたりが同時にばきべきっと不気味な音を立てる。む、無理はしないほうがいい。ちなみに、「びぃるまんすぴんっ!」をやってみようとすると、太腿が攣りそうになる。あんなことできるかっ! まっこと、人間業とは思えない。せいぜいおれは、レイザーラモンHGの真似でもしているのが、いちばん健康によさそうだ。いや、慣れというのは怖ろしいもので、暇なときに真似しているうちに、最初のころよりはずっと速く腰が振れるようになった。だからどうということは、まったくない。虚しい達成感があるばかりである。
それはともかく、今夜も晩飯を食いながら荒川静香の凱旋記者会見を食い入るように観ていたのだが、観れば観るほど美しい。が、ちょっと待て。この美しい荒川静香は、なんとなく誰かに似ている……。
そ、そうだ。荒川静香の顔というのは、ちょっと着地をまちがえると、片桐はいりになってしまうのだった。大発見だ。いや、片桐はいりが不美人だと言っているのではないよ。むしろ、両者は“同系の顔”だというのを発見して驚いているのである。片桐はいりは、荒川静香の随所が多少エンハンスされているだけであって、基本的には美人顔なのではあるまいか? まあ、強いて言えば、三回転−二回転のコンビネーションジャンプが決まったのと、三回転−三回転に失敗して転倒したのとのちがいくらいしかないような気がする。
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コメント
「片桐はいり」と「上戸彩」をモーフィングしたら……とTVを見ていてつぶやく私です。
投稿: りんりん | 2006年3月 1日 (水) 13時26分
>りんりんさん
片桐はいりがあずみをやったらすごいでしょうね。刀よりもまさかりを振りまわしたほうが似合いそうです。
投稿: 冬樹蛉 | 2006年3月 2日 (木) 01時15分
|片桐はいりがあずみをやったら
人を片っ端から切り殺しているシーンは片桐はいりで、殺戮シーンが終わると上戸彩に戻るとか。
投稿: 林 譲治 | 2006年3月 2日 (木) 15時43分
>林譲治さん
上戸彩のあずみが、一瞬で亜光速まで横っ跳びに加速すると、その瞬間、横に引き伸ばされて片桐はいりになるはずです。
投稿: 冬樹蛉 | 2006年3月 2日 (木) 23時18分