原始的な掃除機で悪うござんしたな
最近のダイソンのCMが、ちょっとけったくそ悪い。使っているうちに吸引力が落ちてきてゴミを取り逃がすようになり、おまけにハウスダストを巻き上げるとけちょんけちょんに言われている“従来の掃除機”のほうなんだが、ワイヤーフレームで輪郭だけを示しているとはいえ、どう見ても、うちの掃除機と型がそっくりである。そっくりどころか、あれは日立の「たつまきサイクロン」そのまんまではあるまいか。東芝のでもナショナルのでも三菱のでもないぞ、あのワイヤーフレームは。
いやまあ、べつにじっくり研究したうえで日立のがとびきりいいと思って買ったわけではなく、会社の勤続二十年の記念品の中にろくなものがなかったので、実用的なものにするかと選んだ掃除機がたまたま日立のだったというだけであって、とくに「たつまきサイクロン」に思い入れがあるわけではない。にしても、ああいうふうにもろにけちょんけちょんに言われると、ちょっとムカっとする。ダイソンのはなあ、いいかもしれんが、高すぎるんだよ。いくらものがよくても、たかが掃除機にあんなに出す気にはなれん(って、日立のだってもらいもののくせに)。
外資だけあって、ダイソンのCMはじつに攻撃的だが、とくに日立を狙い撃ちしているのはどういうわけだろう? 最も強敵だと思っているからなのかな。暇があったら、掃除機のマーケットシェアを調べておこう。
それにしても、ダイソンのあの「15万Gの遠心力」というコピーは、どういう測りかたで言っている値なのだろう? 遠心分離機でも超遠心機に分類されるであろう数字である。あ、そうか、要するに、おそらくダイソンの掃除機は“掃除機を強力にしてゆく”というコンセプトから生まれたものでは、そもそも最初からないのだ。たぶん“遠心分離機を掃除機としても機能するように改造する”というコンセプトで生まれたのにちがいない。
まあ、せめて日立のくらい安けりゃ、欲しいんだけどね、じつのところは。
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コメント
実は、一時期、某社(日本の有名メーカー)のサイクロン掃除機を使ってみたことがあります。一時期ってどのぐらいかというと、約3日。全稼働時間は30分程。購入店舗まで出かけて行って取り替えること2度。
どうも、中途半端なサイクロン掃除機は、塵芥分離機構はともかく、モーターからだめになるみたいで、「5分使ったら、30分休ませて下さい。そうすれば大丈夫です」と、『当然、掃除機としてはまともに使えませんが、何か?』と言わんばかりの、サポートセンターからのアドバイスを受けた電器量販店が、諦めて別機種交換を認めたという次第。
だから、一杯出てはいるものの、ダイソンが敵視するほどの機種は少ないのではないでしょうか。
少なくとも、敵視されているってことは、性能は結構イケてるってコトではないでしょうか?
投稿: 神北恵太 | 2006年3月 6日 (月) 12時06分
うちは、ダクソンです
欠点は音がうるさい
長毛のペットと私がアレルギー持ちなんで
私の友達のブリーダーもダクソン使ってます
ペットを、複数飼っている人と話をすると
ダクソン以外は使えないって話になりますね
投稿: かおる | 2006年3月 6日 (月) 18時34分
>神北恵太さん
うーむ、たしかに順調に動いてますから、性能は結構イケてるんでしょうね。ダイソンに歯牙にもかけられないメーカってのも、それはそれで寂しいので、ものは考えようということで納得します(^_^;)。
>かおるさん
ああ、そうか、動物がいると、非力な掃除機じゃ絶対ダメですね。そう考えると、爬虫類や両生類は飼いやすいのだろうなあ。
投稿: 冬樹蛉 | 2006年3月 7日 (火) 00時01分
ダイソンと聞くとどうしても自由人の人のほうを思い浮かべてしまいます。
泣いているでしょうね、自由人。
投稿: ROCKY 江藤 | 2006年3月 7日 (火) 12時47分
掃除機屋ダイソンも水陸両用車とかいろいろ変なものを発明しているので、あの一族かと真剣に疑ったのですがよくわかりません。
自由人ダイソンなら15万Gの遠心分離器でウラン235を濃縮して宇宙船のお尻でどっかんどっかんやることでしょう。ということは、国民が飢えてろくにゴミも出ないような国が急にダイソン掃除機を何百台も輸入しはじめたときには、使途を確認してみたほうがいいかも(^^)。
投稿: 野尻抱介 | 2006年3月 7日 (火) 16時15分
ほんとに、あっちのダイソンとなんか関係あるんでしょうかね。なんとなくありそうなんですが。
ダイソンの掃除機とかおもちゃのヘリコプターとかをなぜか大量に輸入する国ってのも、なんだかなあ(^_^;)。
投稿: 冬樹蛉 | 2006年3月12日 (日) 19時48分