『CLEAN ROOM』で韓英恵に開眼
GyaOで、短篇映画『CLEAN ROOM』を観る。三十分ほどの小品で、無菌室に閉じこもる少女が、やがて世界へと開かれるさまを幻想的に描く、なかなかさわやかな作品。おれはもちろん麻生久美子目当てでなにげなく観たわけであるが、のっけに手塚眞がいきなり出てきてびっくりした。俳優としての手塚眞を映画で観るのはひさしぶりだ。『俗物図鑑』、『ねらわれた学園』以来である。あ、よく考えたら、このふたつって大林宣彦つながりだな。
それはともかく、麻生久美子はもちろんよかったのだけれども、主役の少女を演じる韓英恵ってコにすっかり魅入られてしまった。いわゆる“美人”ではなく、どっちかというと突き放した感じを与える顔立ちだが、目で演技ができる空恐ろしい少女である。調べてみると、おれが不勉強なだけで、もうけっこう有名な人なのね。どっかで見たことあるなあと思ったら、幻冬舎の桜井亜美本の表紙に何度か登場しているのか。そりゃ、見たことくらいあるはずだ。例の柳楽優弥クンの快挙で話題になった『誰も知らない』に出てたのか。そういえば、そうだそうだ、テレビの報道で何度か見かけたような気がするなあ。そのうちどっかで映画もちゃんと観よう。
いやあ、いいね、韓英恵。目がいい。そのうち、いいホラーを演ってほしいな。木村多江様みたいになるかも。二十代前半あたりで、ぜひ『女囚さそり』を……って、女優の目が気に入ったら、こればっかりだな、おれ。
『CLEAN ROOM』、GyaOでは四月六日まで。
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