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2006年2月 8日 (水)

「おすすめ本」コーナーについて

 昨年、〈SFマガジン〉から八年ぶりの「オールタイム・ベストSF」を選べと言われて大いに悩んだ。五つしか選べないのである。そんなもん、SFの面白さというのは、あんなのもあればこんなのもありそんなのもあればどんなのもある。五つで足りるものか――という意見がおれのまわりでは多かった。まあ、その選べないものを選ぶところが面白い企画なのだというのはよくわかっていても、やっぱり著しいフラストレーションが残る。

 で、ブログをはじめてみて、アフィリエイトの機能が本の紹介に使えることに気がついた。いやまあ、紹介料をたんまり稼ごうというのなら、売れていそうな本、売れそうな本ばかり貼りつけておけばよいのだし、そもそも本などという単価の低いものではなく、電化製品とか車とか自家用ジェットとか家とかを紹介したほうが金儲けにはなるだろう。それはもう、それで稼いでいる方々にお任せする。

 おれとしては、常々あんまり話題にはしないが、“売れてほしいとおれが思う本”をべたべたと思いつきで貼りつけて、どんどん変えてゆくことにした。このブログを開けばせっかく“常時表示される”のだ。たまたまやってきた不運な旅人に道を踏み外させ、SFの冥府魔道に転げ落とす穴をいっぱい仕掛けておきたい。食虫植物か、このブログは。

 というわけで、このブログの左欄にある「おすすめ本」では、最近読んだ本ばかりではなく、常にオールタイムのつもりで、おれが読んだことのある本の中から、新旧ごちゃごちゃにいろんなものを紹介してゆくことにする。よろしく。

 しかし、「あ、あれを貼りつけておこう」と思ってアマゾンで調べると、「発送可能時期:出品者から通常2営業日以内に発送します」になっているものが存外に多いことに改めて驚いた。つまり、古本でしか手に入らないのだ。『幻詩狩り』(川又千秋/C・novels、中公文庫)が古本屋でしか探せないなんて、世の中まちがっとるよ。日本SF大賞受賞作だぜ。まあ、日本SF大賞受賞作の中には、そういう本が少なくないけれども、比較的最近の『サラマンダー殲滅』(っつっても、十五年前か)ですら、ノベルスでも文庫でもアウトだ。近年の梶尾真治ブームに便乗して商売しようという企画はないのかなあ? まあ、映画化されたりして“一般世間”にウケている梶尾真治の一面とは、ちょっとちがうカラーの作品ではあるけれども、カジシン流の“泣かせ”が入ってるとこだっていっぱいあるじゃんか。なんだったら、『サラマンダー殲滅』を映画化しないか? トビナメのストラップとか売り出せば、キモカワイイとかいってウケるかもよ。

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コメント

こんにちは。
『サラマンダー殲滅』はハリウッドで映画化してほしい!と思います。日本ではチャチになってしまいそうで・・・・

投稿: こり | 2006年2月 8日 (水) 21時34分

>こりさん

 おおお、いいですねえ、あれはやっぱりキャメロンがいいでしょう。アメリカ人の好きそうな派手なアウトラインではあるんですが(テロとの戦いの話だし)、いちばんカジシンらしいしっとりとした細部が全部「じれったい」とカットされちゃいそうな気もしないではないです(^_^;)。

投稿: 冬樹蛉 | 2006年2月 9日 (木) 00時18分

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