オクテイヴィア・バトラー死去
▼Octavia E. Butler (1947-2006) (SFWA News)
http://www.sfwa.org/news/2006/obutler.htm
Octavia Estelle Butler passed away at her Seattle, Washington home on Saturday February 25, 2006.
訃報が続く。
「血をわけた子供」(『80年代SF傑作選〈下〉』所収)、『キンドレッド―きずなの招喚』
、《異種創生 Xenogenesis 》三部作(未訳)などで知られる黒人女性SF作家、オクテイヴィア・E・バトラーが、シアトルの自宅で二月二十五日(現地時間)急逝したとのこと。
Xenogenesis 三部作は、日本SF大賞受賞作『女性状無意識(テクノガイネーシス)―女性SF論序説』(小谷真理/勁草書房)所収の評論にも取り上げられているので、未訳ながらも、なんとなく話は知っているという方も少なくないかもしれない。まあ、文庫の傑作選で紹介されているうえ、ショッキングなインパクトがあるという点で、やはり、日本の多くのSFファンには、「血をわけた子供」のバトラーとして知られているのではなかろうか。
マイノリティーのSF作家としては最も功成り名遂げたひとりであったろうが、まだ逝くには若すぎただけに、彼女がこれから書いたであろうものの大きさを思うと、その早すぎる死が惜しまれる。
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