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2005年12月29日 (木)

滝はどのように凍るのか?

 昨日の朝、テレビに那智の滝が映っていたので、子供のころからの疑問を思い出した。

 「滝が凍るときには、どのようにして凍るのか?」

 これって、なんか不思議でしょう? SFファンがよくギャグで言う“マイナス七千度℃の冷凍光線”かなんかで一瞬にして凍らせるのなら話は簡単で、全体がそのまま一瞬にして凍るのにちがいない。だけど、自然の滝はじわじわ凍るのだ。

 おれが想像するに、滝の上のほうでは、氷点以下になった川底側の岩に氷ができて付着し、それが川面側に成長してゆく一方、凍った滝壺側からも石筍のように氷の山が成長してゆくのではなかろうか。それがやがて、ちょうど鍾乳石と石筍のようにくっついて、いったんくっつくとそれが芯になり、あとは氷の棒がどんどん太ってゆく……ってな具合なんだろうと思うんだが、どうも自信がない。

 あるいは、過冷却された水が落下してゆく衝撃でほんとうにたちまち見るみるうちに空中で氷結し、ごくごく短時間のうちにピタッと滝の音が止まるようにして凍りついてしまうのかもしれん。

 あるいは、冷えてきた水がだんだん水飴のようにねばねばしてきて、そのうち固まってしまうのかもしれん(そんなアホな)。

 これは子供に考えさせるのにいい問題かもしれないな。科学する心を養うというと大げさだが、身近なところにある不思議をあーでもないこーでもないと考えるのは、とてもよい頭の体操になる。

 あ、もしかしたら……滝に向かって「この大バカ野郎、この寒いのにいけしゃあしゃあと落ちてんじゃねーよ!」と大書した紙を掲げれば、気の弱い水はその場で凍りついてしまうのかもしれん。うん、一部の小学校では、絶対そう教えているはずだ。

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