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2005年12月 4日 (日)

いま自分ができることからせんかい『仮面ライダー響鬼』

 ほとんど惰性で観ている『仮面ライダー響鬼』。

 せっかく弟子にしてくれたのに、ヒビキさんがなんにも“修行”らしきものをはじめてくれないと苛立つ明日夢と桐谷クン。宙ぶらりんの「時間がもったいない」とまで言うのなら、桐谷よ、図書館行って妖怪の伝承を研究するとか、持久力や筋力を鍛えるべくトレーニングをするとか、自分ではじめられることをとっととはじめろよと大人が観てると思うわけだが、まあ、たしかに最近の平均的な子供は、具体的になにかしろと言われんとどうしていいのかもわからんものなのかもしれないわな。その点ではリアルかも。もっとも、“具体的になにかしろと言われんとどうしていいのかもわからん”というのが、人とちがう道を歩もうという生きかたにはすでにして向いていないと思うのだが……。

 だいたい、How なんてものは自分で考えるもんであって、What を見つけることのほうがはるかに難しいし重要であるに決まっている。というか、What のないところに How ばかりを詰め込むと、かえってしばしば大きな弊害を生む。そこを外して How ばっかりを偏重してきた日本の教育に、昨今起こっている困ったことの根源がずいぶんあるように思うんだがどうだろう……と、考えさせられた点では、今回は面白かった。

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