ようやく全部観たOVA『戦闘妖精雪風』
そろそろやるかなあと思っていたら、バンダイチャンネルでOVAの『戦闘妖精雪風』(全5話)の配信が今月からはじまっていたので、バンダイチャンネル@ShowTimeで、ふた晩かけて一気に観てしまった。「OPERATION:1」だけはDVDで観てたんだが、こんな高いものをとても五本も買う余裕がないので、そのうちネットでやるだろうと思っていたら、案の定やってくれたわけである。ちなみに、うちは衛星放送もCATVも観られない。
「OPERATION:1」だけではなんとも説明不足だなあと思っていたのだが、こうして五本ぶっ続けで観ると、なかなかうまく話を詰め込んであるなという感じ。後半にゆくほど“機械のエロス”とでもいった感じがよく滲み出てきて、「OPERATION:4」「OPERATION:5」は非常に出来がよかった。これはやはり、まとめて観るべきものですな。こういう、ちょっとウェットな《雪風》があってもいい。
とはいえ、原作を知っているからそう思うのかもしれず、頭真っ白でSF慣れしていない人が観ると、やっぱりなんのこっちゃわからんかもしれんなあという危惧はある。限られた枠内ではよく健闘したなあといった感想だ。ロンバート大佐の扱いはちょっと気に食わない。矮小化しているような気がするぞ。まあ、OVAの中で風呂敷を畳むためにはいたしかたないかもしれないが、これでは将来の続編(?)への可能性が閉じてしまうではないか。
まあ、戦闘機がこれだけエロチックによく動く作品はちょっとないだろう。それだけでも観る価値はある。むろん、SFファンなら、まったく古びない原作(『戦闘妖精・雪風〈改〉』/『グッドラック―戦闘妖精・雪風』)は必読。
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