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2005年12月の32件の記事

2005年12月31日 (土)

さあ、もうすぐだ

 やっぱり、年明けの瞬間は、なんだかんだ言っても、NHKを観ちゃうねえ。年寄りの習慣だ(^_^;)。

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これぞ王道『ウルトラマンマックス』

 再びエレキングが登場。人気があるのかなあ。まあ、エレキングなら何度出てもよい。懐かし宇宙人(ってコーナーがあるわけじゃないけど)には、『ウルトラセブン』のピット星人が登場。女性しかいない宇宙人なので、若手アイドルの綺麗どころ二人(星野マヤ・益子梨恵)が演じていた。脚本は、小中千昭。

 いやあ、えらく見応えがあったよ。さすが小中千昭、“正しいウルトラな感じ”がよくわかっていて、屋台骨がしっかりしている。子供向け子供だましに走らず、かといって、大人向けにも走らず、ウルトラとしてのバランスが非常によい。おまけに、大晦日放映だから特別なのか、えらく金のかかった映像になっており、とても二十数分とは思えない充実した作品に仕上がっていた。いつもこれくらいのレベルだと、懐かしネタ以外の楽しみどころもあるのだけれどね。

 幼態エレキングといい、メカの動きといい、正しい。こうでなくちゃ。とくに、ミズキがエレキングに突っ込んでゆくシーンは、じつによかった。ああいうアクションシーンが毎回欲しいねえ。

 もう、小中千昭脚本数本のあいだに、ちょこちょこ太田愛を挟み、たまーにNAKA雅MURAを入れるくらいの布陣で行ってはどうか。

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愛があれば年の瀬なんて

 やれやれ、ようやく落ち着いた。年末はなんだかんだと雑用が多いねえ。

 二十九日の夜から翌朝までは、高齢の、じゃない、恒例のSF忘年会。オールタイム・ベストSFになにを入れた、入れ損ねた、入れたかったが涙を呑んで落としたという話で盛り上がったあと、例年どおりカラオケに繰り出す。

 酒を飲みすぎたのか、溜まった疲れが出たのか、カラオケでもいまいち体調が悪く、長浜ラーメンもあまり食えなかった。ビンゴは、例年になく早くアガり、パックマンの貯金箱が当たった。

 三十日朝、これまた例年どおりのコースで喫茶店へ。いまのケータイを三十年前に持っていったらオーパーツになるにちがいないという話で盛り上がる。

 解散後、寺町に寄って、パソコン用のスピーカーを買った。

 晩飯を食って、ごたごたと家事をしたあと倒れるように眠り、気がついたら今日の十五時だった。

 それからまたごたごたと家事をしたあと、晩飯を食った。

 今夜はゆっくり酒でも飲もう。

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2005年12月29日 (木)

滝はどのように凍るのか?

 昨日の朝、テレビに那智の滝が映っていたので、子供のころからの疑問を思い出した。

 「滝が凍るときには、どのようにして凍るのか?」

 これって、なんか不思議でしょう? SFファンがよくギャグで言う“マイナス七千度℃の冷凍光線”かなんかで一瞬にして凍らせるのなら話は簡単で、全体がそのまま一瞬にして凍るのにちがいない。だけど、自然の滝はじわじわ凍るのだ。

 おれが想像するに、滝の上のほうでは、氷点以下になった川底側の岩に氷ができて付着し、それが川面側に成長してゆく一方、凍った滝壺側からも石筍のように氷の山が成長してゆくのではなかろうか。それがやがて、ちょうど鍾乳石と石筍のようにくっついて、いったんくっつくとそれが芯になり、あとは氷の棒がどんどん太ってゆく……ってな具合なんだろうと思うんだが、どうも自信がない。

 あるいは、過冷却された水が落下してゆく衝撃でほんとうにたちまち見るみるうちに空中で氷結し、ごくごく短時間のうちにピタッと滝の音が止まるようにして凍りついてしまうのかもしれん。

 あるいは、冷えてきた水がだんだん水飴のようにねばねばしてきて、そのうち固まってしまうのかもしれん(そんなアホな)。

 これは子供に考えさせるのにいい問題かもしれないな。科学する心を養うというと大げさだが、身近なところにある不思議をあーでもないこーでもないと考えるのは、とてもよい頭の体操になる。

 あ、もしかしたら……滝に向かって「この大バカ野郎、この寒いのにいけしゃあしゃあと落ちてんじゃねーよ!」と大書した紙を掲げれば、気の弱い水はその場で凍りついてしまうのかもしれん。うん、一部の小学校では、絶対そう教えているはずだ。

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2005年12月28日 (水)

「よ」か「を」か、それが問題だ

 深夜に目が冴えてしまったときには、部屋を暗くしてから、少し音楽を聴いて寝ることにしている。

 いやあ、深夜に「知床旅情」をじっくり聴くといいねえ。いや、iTunes Music Store でこないだ衝動買いしたんだけどね。よく考えたら、「知床旅情」のようなよ〜く知っている曲ってのは、意外とCDを持っていないものなのである。たまにテレビの歌謡特番などで聴いて「いやあ、やっぱりいいねえ」と思うだけで、あえてCDなど買おうとしない。

 iTMS ってのは、こういう“よく知ってて好きだけど、いつまで経っても音源を買おうとしない曲”を買うには、ほんとに持ってこいだよなあ。

 ところで、「知床旅情」の最後のところ、「わたしを泣かすな 白いカモメよ」は、近年「白いカモメを」に変更されているって話をよく耳にする。iTMS で買ったバージョン(『百万本のバラ』所収)は、すでに「白いカモメを」だ。森繁久弥の原詩が「白いカモメを」だと判明したためなのだそうだけれど、これは大きな変更、というか、訂正だよなあ。つまり、白いカモメに呼びかけているのではなく、この詩の“語り手”が自身を「白いカモメ」と呼んでいたのだったのだ。え〜らいちがいやないか。

 まあ、原詩がそうなのだったらいたしかたないが、「白いカモメを」って「白いカモメよ」よりも唄いにくいよなあ。

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2005年12月25日 (日)

The second hand unwinds.

 今日はゆっくりしようと、晩飯には宅配ピザを取って、食ったあと酒飲みながらテレビを観ていたら、『ハッピー・クリスマスショウ!』なる音楽特番に、シンディ・ローパーが出てきた。新聞の番組欄に書いてないじゃないか(エンヤは書いてあるのに)。これはじつにラッキーであった。Time After Time のアンプラグド・ライブ・ヴァージョン(生じゃないけど)が映像と共に聴けたのは、おれにとってはささやかなクリスマスプレゼントだ。

 電子ピアノだけを伴奏に(じゃあ、アンプラグドじゃないじゃんというツッコミはなしね)、マウンテンダルシマーをかき鳴らしながら Time After Time を唄うシンディおばさんは、酸いも甘いも噛み分けた場末のスナックのママさんみたいでじつにかっこいい。もともと婆さん顔してたけど、ほんとに婆さん顔になったねえ。ま、顔なんてどうでもいいんだけどさ。いやあ、Time After Time というのは、おれたちの世代の八十年代ノスタルジーを差し引いても、じつによい曲だ。五十年後も唄い継がれていることだろう。

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エリー・クリスマス『ウルトラマンマックス』

 『ウルトラマンマックス』、今回は「クリスマスのエリー」。これまたじつに太田愛太田愛した(笑)脚本である。『ウルトラマンコスモス』の不朽の名作「雪の扉」のバリエーションという感じのクリスマスストーリー。ゲストは犬塚弘で、“ペテン師博士”と呼ばれる老科学者を好演。まあ、この人も特撮に欠かせないとぼけた名脇役ですなあ。

 むろん、タイトルどおり、エリー、エリー、全篇エリーである。もう、それだけでよいわい。やっぱり満島ひかり、なかなかうまいな。すっかりアンドロイド役が板についている。

 「雪の扉」の老人は、しあわせだった過去の時間の中にいる自分を眼前にして、自分はもうあそこには還れない、還れないからこそあの時間は貴重なのだと満足して消えてゆくが、今回の老科学者も、時間から時間へと旅する幻獣を現在に留め置こうとすることの愚を最後には悟る。その代わり、過去からのかけがえのない贈りものを受け取るのである。これらは同じテーマの変奏だ。

 “時間というもののせつなさ”は、太田愛がとくにこだわるテーマのようで、時間の残酷で悲劇的な側面と、すべてを許し癒す側面とを必ず両義的に投げ出して、結局はハッピーエンドに持ってゆく。哀しくてもハッピーエンドなのである。そういう意味で太田愛は、非常に梶尾真治的だ。太田愛脚本で、カジシン作品を映像化すればいいのにと思うのだが、まあ、太田愛が梶尾真治作品を読んだことがないとはとても思えないから、そのうちそういう機会もあるかもしれない。

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2005年12月24日 (土)

オールタイム・ベストSF、最後の格闘中

 〈SFマガジン〉の創刊600号記念特大号で、8年ぶりにまた「オールタイム・ベストSF」選出企画があるのだが、こいつの投票締め切りが今日なのである。

 で、最後の詰めに苦しんでいるのだった。べつに原稿を書かなくちゃならないわけではないから気楽っちゃ気楽なんだが、やはりこういう大企画は気が重い。Excel の上で、あーでもないこーでもないとリストの順番を入れ替え続けている。

 まあ、朝まで苦しんで時間切れということにしよう。悩み続けていてもキリがない。どうもおれのようなロートルだと、最近の作品が必要以上に小粒に見えてしまう(というか、むかしの作品が必要以上に大粒に見えてしまう)という効果はたしかにあるから、そのあたりを割り引いて考えなきゃならんのは事実だ。最後は、政治と好みだな(笑)。

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2005年12月23日 (金)

汝は塵なれば

 「ヒューザー」という社名は、「human + user」から来ているそうなのだが、どうもそうではないような気がしている。じつは彼らは、社名をつけるにあたって、もっと語源を遡っているにちがいないとおれは気づいたのだった。

 すなわち、「ヒューザー」とは「humus + user」、「ユーザーは土くれのようなものである」「ユーザーを土に還そう」「ユーザーが土に還ってからであれば、どさくさに紛れていろいろ公表しよう」という高邁な企業理念が込められた社名なのではあるまいか。

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世界最高の腕時計の最上位モデル

 うーむ、G−SHOCKの最上位モデルねえ。これはなかなかかっこいいなあ。機械としての色気がある。セクシーなマシンだ。が、じゅ、十五万円(税別)とは、ずいぶん思い切ったなあ。おれのパソコン+ディスプレイより高いじゃないか。この商品化企画を通すのには、かなり勇気が要ったと思う。

 おれはG−SHOCK好きだよ。だけど、マニアではない。腕時計の機能性というものを追求していった場合、G−SHOCKは日本が誇る世界最高の腕時計だと、おれは思っているだけだ。

 とはいえ、はたして、十五万円の腕時計を買おうなどという人種が、わざわざG−SHOCKを買うであろうか? 十五万円腕時計に出せる人、出す気になる人であれば、多くは別種の腕時計を買うであろう。なんか、そのへんが矛盾しているように見えないこともない。

 しかし、だ。十五万であろうが、百五十万であろうが、その価格帯にG−SHOCKがあるなら、そしてそれが気に入るなら、やっぱりG−SHOCKを買うという人は、そこそこはいると思う。よっぽど金があれば、おれだってやっぱり百五十万のG−SHOCKを買うと思う。

 はたして、この商品、成功するのかどうか、マーケティング的にたいへん興味深い。当初月産個数が千個というのだから、けっしてカシオだって、大きな市場を見込んでいるわけではないのだ。おっさんになった若いころからのG−SHOCKファンが、十五万出すかどうか。要するに、“超高級ハンバーガー”ってのと同じコンセプトだよな、これは。たしかにハンバーガーは安いからこそハンバーガーなんであるが、“ハンバーガーというもの”が好きで好きでたまらない人なら、五千円払ってハンバーガーを食うことも充分あり得るわけである。

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2005年12月22日 (木)

ひさびさによいニュース

Judge rules against 'intelligent design' in science class
http://www.cnn.com/2005/LAW/12/20/intelligent.design/index.html

 ほお、これはめでたい。お水さんの入った瓶に「ありがとう」と書いたラベルを貼れば美しい氷の結晶ができるなどと公立の小学校で教えているどこかの国は見習うべし。
 

"To be sure, Darwin's theory of evolution is imperfect. However, the fact that a scientific theory cannot yet render an explanation on every point should not be used as a pretext to thrust an untestable alternative hypothesis grounded in religion into the science classroom or to misrepresent well-established scientific propositions"

(たしかにダーウィンの進化論は完璧ではない。しかし、科学の理論がいまだすべてを説明できるわけではないという事実を以て、宗教に根ざした検証しようのない代替仮説を理科の授業に押し込んだり、確立された科学的主張を意図的に曲解させようとしたりする口実にすべきではない。)

 至極、まっとうな考えかたである。CNNが報じているように、これがあのネオコン・アホ大統領(は、もちろんインテリジェントデザイン説を教えることを推進している)がわざわざ指名した判事の言葉であるところに、アメリカというのはなかなか捨てた国でもないなあと感心させられる。

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2005年12月20日 (火)

不良少女今昔物語『ブラック・ジャック』

 『ブラック・ジャック』、今回は「ロッカーのゆりかご」(原題「赤ちゃんのバラード」)。時期的なこともあって、うまくクリスマスストーリーにアレンジしてある。

 いちばん感慨を覚えたのは、不良少女風俗ですなあ。原作と今回のテレビアニメ版とでは、不良少女のファッションがじつに対照的である。原作のなんて、ぞろっとした長〜いスカート履いて、いま思い返しても笑っちゃいそうだ。おれが歳食ったってことなんだろうけどなあ。ま、不良少女のやってることは、むかしも今もそんなに変わらないみたいだけどね。

 新しいエンディング曲は Exile と来たか。どうも鈴木亜美の新オープニングが気に入らないので、エンディングはじっくり聴いてみるとしよう。

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2005年12月19日 (月)

頭の中で回る歌

 ときどきわけのわからない歌が頭の中をぐるぐるぐるぐる回ることがあるが、うっかり思いついてしまったせいで、今日一日、こんな歌がおれの頭の中を回り続けている。いまも回っている。

 ♪食事〜、水銀、アリナミン
 ♪食事〜、水銀、アリナミン
 ♪食事〜、水銀、アリナミン

 絶対、病気になると思う。たとえ、田中麗奈でも。

 もちろん、「一に水銀、二にストナ」というのもあるが、歌っぽくないので、さいわいこれはまだ回っていない。

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パソコン不調

 いやあ、今日は参ったね。パソコンが立ち上がらなくなっちゃって、ケータイでいろいろ調べたところ、たしかにサルベージする手はあるのだが、あまりにも手がかかりすぎるうえに買いものまでしなきゃならないので、あっさりあきらめて出荷状態に戻すことにした。ほんとうに大事なものは大方コピーがある。メールはちょっと残念だが、ディスク容量のほとんどを占めているのは、音楽CDからディスクにコピーした音楽ファイルだ。要するに、オリジナルはあるのである。しかし、ソフトウェアの再インストールやらなにやら、環境の再構築を考えると気が重い。

 ま、とにかくウェブとメールは復旧した。ディスクがすっきりして、まだ常駐ソフトも少ないので、なにやらやたら速い。パソコンってのは、これがあるからねえ。仕事をしたかったのに、日曜が一日潰れてしまった。やれやれ。

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2005年12月18日 (日)

ようやく全部観たOVA『戦闘妖精雪風』

 そろそろやるかなあと思っていたら、バンダイチャンネルでOVAの『戦闘妖精雪風』(全5話)の配信が今月からはじまっていたので、バンダイチャンネル@ShowTimeで、ふた晩かけて一気に観てしまった。「OPERATION:1」だけはDVDで観てたんだが、こんな高いものをとても五本も買う余裕がないので、そのうちネットでやるだろうと思っていたら、案の定やってくれたわけである。ちなみに、うちは衛星放送もCATVも観られない。

 「OPERATION:1」だけではなんとも説明不足だなあと思っていたのだが、こうして五本ぶっ続けで観ると、なかなかうまく話を詰め込んであるなという感じ。後半にゆくほど“機械のエロス”とでもいった感じがよく滲み出てきて、「OPERATION:4」「OPERATION:5」は非常に出来がよかった。これはやはり、まとめて観るべきものですな。こういう、ちょっとウェットな《雪風》があってもいい。

 とはいえ、原作を知っているからそう思うのかもしれず、頭真っ白でSF慣れしていない人が観ると、やっぱりなんのこっちゃわからんかもしれんなあという危惧はある。限られた枠内ではよく健闘したなあといった感想だ。ロンバート大佐の扱いはちょっと気に食わない。矮小化しているような気がするぞ。まあ、OVAの中で風呂敷を畳むためにはいたしかたないかもしれないが、これでは将来の続編(?)への可能性が閉じてしまうではないか。

 まあ、戦闘機がこれだけエロチックによく動く作品はちょっとないだろう。それだけでも観る価値はある。むろん、SFファンなら、まったく古びない原作(『戦闘妖精・雪風〈改〉』『グッドラック―戦闘妖精・雪風』)は必読。

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2005年12月17日 (土)

味付け海苔の大人食い

 スーパーに買いものに行くと、味付け海苔(8枚×4袋)が68円だったので、ここはひとつ贅沢にと、それを2パック買った。なんだかむらむらと味付け海苔が食いたくなったのだった。

 前にも表日記で書いたことがあるが、おれはときどき味付け海苔の“大人食い”をする。子供のころいっぺんに食って怒られたのがトラウマになっていて、「いつか味付け海苔を好きなだけ食える立派な大人になってやる」と心に誓ったのである。おれにはどうも野心らしい野心というものが先天的に欠けていて、多少なりとも野心というものがあったとすれば、「味付け海苔を好きなだけ食えるようになること」がそれであった。

 で、いまでは、ちゃんとそういう立派な大人になった。自分の好きなだけ味付け海苔が食える。ばりばり食える。大きな目標を達成してしまったので、なんだか心にぽっかり穴が開いたようであり、おれはその穴を埋めるために味付け海苔のバカ食いをするのだ。飯のときに食ったりしてはいけない。それでは単なるおかずだ。ただただ味付け海苔だけを、おやつとして食うのである。

 で、いまふた袋立て続けに、あっというまに食ってしまった。まだ六袋もある。いひひひひひひひひひひひ。

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ウルトラマンよりいいやつ『ウルトラマンマックス』

 テーマソングがはじまるまでのオープニングで、「あ、脚本は太田愛にちがいない」と思ったら、はたして太田愛だった。これくらいカラーがはっきりしていると、いっそ清々しい。いや、褒めてるんだよ。それがブランドというものだ。森英恵が山本寛齋みたいな服作ったら気色悪いでしょうが。

 友好的な宇宙人・ネリル星人のキーフ役で河相我門が登場。宇宙人にも友好的なやつがいるのだと地球人の信頼を勝ち得なくては、この先、地球に訪れるであろう友好的な宇宙人たちが苦労するだろうと、地球人のひどい仕打ちにも当然のように耐え、最後は自己を犠牲にして地球人を守る。あとあと地球にやってくる友好的な宇宙人のことまで考えた友好的な宇宙人というのはなかなか斬新である。ウルトラマンたちですら、代わるがわる地球にやってきているくせに、たぶんそこまでは考えていないのだ。

 もっとも河相我門だからこういう友好的な宇宙人がハマるのであって、同じラーメン屋でも林屋木久蔵の姿をしている宇宙人であったとしたら、最初の時点で少年と友だちになれたかどうかは疑問である。

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なかなかよさげな『最終兵器彼女』

 実写版なんて“想定外”だった『最終兵器彼女』だが、さっき映画の公式サイトで予告編を観てみたら、けっこうイケてる画だったので驚いた。CGってのは便利だねえ。

 おれは質量(エネルギー)保存則が破れた瞬間にその作品をファンタジーと見なすことにしているのだが、『最終兵器彼女』は確信犯だからなあ。まあ、現代の『渚にて』として、ちょっと期待。映画のこったから、原作コミックともテレビアニメ版ともちがう結末を用意しているんだろうなあ。

 質量保存則を破っているといえば、『AKIRA』だってそうなんだが、あれはおれ的にはやっぱりSFである。だって、宇宙を新たに発生させてしまえるような能力があるのだとしたら、その前提の下では、質量保存則を破ってもかまわんと思うのだよな。

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2005年12月16日 (金)

もの食う人

 いま、やっと晩飯を食い終わったところである。今日食ったものを復習してみる。

[朝]ミニアンパン 2個(ふつうのアンパンの一個分にも満たないだろう)
   コーヒー(角砂糖1個) マグカップ1杯
   暴君ハバネロ 少々
   納豆 1パック
   生卵 1個

[昼]トマトチキンフィレオ(マクドナルド) 1個
   コーヒー(クリームのみ) 紙コップ1杯

[夜]広島焼き(コンビニ弁当) 1枚
   キムチ 少々
   焼酎お湯割り ウィスキーグラス1杯

[他]コーヒー(ブラック) 紙コップ2杯
   アクティブダイエット 1本

[サプリメント]
   ビタミンE 300mg
   カルシウム/マグネシウム (約350mg/約175mg)
   マルチミネラル(鉄・銅・亜鉛・セレン・クロム・マンガン・ヨウ素・モリブデン) それぞれ必要量
   αリポ酸 3カプセル
   アスコルビン酸(ビタミンC) 小匙1杯

[煙草]マイルドセブンエクストラライト 約1箱
   
 なんか、すげー健康的かつ経済的だが、なんとなく不健康な気もしないでもない。日本人のくせに、今日は米をひと粒も食っていない。とくに今日が粗食だったわけではなく、だいたい月曜から金曜までは、概ねこの調子だ。

 おれはひょっとして、光合成でもしているのだろうか? おれの基礎代謝に必要なカロリーは、約1400キロカロリーである。これでは、基礎代謝ぶんくらいしかカロリーを摂っていないのではなかろうか? しかも、昼と夜のあいだは、十二時間以上あいている。

 正直なところ、近年、ものを食うのがめんどくさくてしようがない。錠剤一錠で一日オーケーなんて具合にならないものだろうか。まあなにはともあれ、人間、納豆さえ食っていれば、なんとかなるものなのである。そうにちがいないのである。日本人は納豆だ! 米なんか食わなくてもいいんだ!

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2005年12月15日 (木)

ややこしい

 ウチで使っているトイレットペーパーは「エリエール」である。洗濯用の洗剤は「アリエール」である。フランスの有名な喜劇作家は「モリエール」である。ややこしいことこのうえないが、いまのところおれは、アリエールやモリエールで尻を拭いたことはない。母は、エリエールとアリエールをしょっちゅう言いまちがえているので、そのうちもっとボケて来たら、モリエールで尻を拭かないか心配だ。

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2005年12月13日 (火)

人間は考えるアシモである

 新型アシモ。こりゃあもう、ファービーどころじゃねーなー。ああ、死んだ婆さんに見せたかったよ。絶対、人が入ってると言い張って聞かなかったろう。

 「コミュニケーション能力の向上」のところのデモが最高。「すれ違う人に挨拶」と「オフィスでの活用事例」がやたら面白い。爆笑しちまったよ。

 「すれ違う人に挨拶」のなにがすごいといって、アシモに挨拶される“小林さん”がすごい。なにごともなかったかのように「こんにちわ」とアシモに返し、颯爽とオフィスを闊歩してゆく。小林さんのファンになってしまいそうだ。

 「オフィスでの活用事例」って、“活用”ですぞ、“活用”。来客を先導し、「本日はお忙しい中、ようこそお越しくださいました」と、軽く振り返って自分の肩越しにうしろの客に声をかけながら歩くアシモがめちゃめちゃ可愛い。ファービーより可愛い。高いファービーだよなあ。

 こんなのがそこいらを歩いていてだよ、ちょいとよろけてこけたりした日にゃ、「おい、大丈夫か?」と思わず駆け寄っちゃうと思うね。人間、そういうもんだ。

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2005年12月12日 (月)

パスタはパスタの風が吹く

 さっき発作的にパスタが食いたくなったので、「今日は体重も体脂肪率も忘れる日」と急遽決定し、二人前を電子レンジで茹でて食った。電子レンジで茹でるための容器があるのだ。

 具がなーんにもないので、オリーブ油をどぼどぼとかけ、ブーケガルニを適当に振りかけただけ。余計な味をつけない、いわば“素パスタ”である。小麦の風味を心ゆくまで味わう。

 おれは東京生まれなのだが、どうも体質も性格も完全に関西人になってしまっていて、発作的に“粉もん”が食いたくなることがある。まあ、たまーにだ、たまーに。こういうことをしておっては、体脂肪率20%切りなど当分無理であろう。

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2005年12月11日 (日)

酢を飲む

 どうもこのところ疲れが溜まって、土日なんぞ身体を動かすのも億劫になってきたので、ちょっと酢でも飲んでみようかと黒酢を飲みはじめる。以前かなり長期間飲んでいたことがあったのだが、たぶんめんどくさいからだろう、いつしかやめてしまったのだった。

 飲みはじめると、さしてうまいものでもないのに、どんどん飲みたくなるから不思議なものである。身体が欲しているのやもしれない。

 説明書きでは薄めて飲むのを推奨しているが、薄めて飲むとかえってまずい。生のまま(?)の黒酢をくいっと飲んだほうがずっとうまい。食道をかーっと熱いものが落ちてゆき、それがけっこう快感なのである。慣れると、ちょっと風味の変わったウィスキーのような感じになって、それがまた癖になる。そのままだと胃に悪そうなので、チェイサーとしてお茶を飲んで食道の粘膜を洗い、腹の中で酢を薄める。黒酢に対抗するわけだ。これがほんとの黒酢カウンターってそれが言いたかっただけやな。

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枯淡のメトロン星人『ウルトラマンマックス』

 今回の『ウルトラマンマックス』は「狙われない街」、またもや実相寺昭雄監督作品。六平直政、寺田農、堀内正美と、まあ、どえらい豪華キャスト。いやもう、お子様は堂々とほったらかしで、おれたちの世代のための作品であった。

 『怪奇大作戦』の「S.R.I.(科学捜査研究所)」に看板をそっくりに作った「P.S.R.I.(警察科学研究所)」が登場、そこには岸田森の演技を意識しまくった堀内正美演じる研究員がいる。日本語の「CT」を「スィーティー」などとスカして発音するあたり、藝が細かい。ほかには、ガバドンになるはずの落書きとか、怪獣倉庫に屯するシーボーズ、ミクラス、ゴドラ星人などなど、『ウルトラセブン』の「狙われた街」の続編(?)らしい、ウルトラ大人にはたまらないお遊びがいっぱい。

 メトロン星人が再登場するんだから、また侵略してくるのかなあという大方の予想を裏切り、なんと、あのときのメトロン星人がじつは市井の片隅に匿われて生きていたというびっくりの設定。しかも地球侵略をすっかりあきらめている。というか、放っておいても人類は滅びることを確信したので、わざわざ侵略するまでもないという悟り(?)の境地に達している。メトロン星人は、ウルトラマンマックスに挨拶だけして、もはや侵略する価値もない地球を去ってゆく。いやあ、渋い話だ。これは子供にはわからんわ。

 タイミング的に、妙に考えさせられたよ。まあ、おれだってネット猿、ケータイ猿だから大きなことは言えないが、結局、前回のメトロン星人の作戦は、ここ四十年でひとりでに成功してしまったと言えるだろう。子供を安心して学校にもやれない塾にもやれない世の中だ。おれみたいなのが表を歩いているだけで警戒される。「狙われた街」の「われわれ人類はいま、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから」安心しろ、これは遠いとおい未来の物語なのだという、子供番組にしてはずいぶん苦いナレーションに、実相寺監督は今回の作品を撮ることでさらにオチをつけたことになる。昭和は遠くなりにけり、か。

 ちなみに、あの怪獣倉庫は、円谷プロのホンモノである。「どうもどっかで見たことあるな」と思って調べてみると、怪獣マニアのミュージシャン・福田裕彦氏のブログに、今回の撮影エピソードが豊富な写真と共に紹介されていた(残念、もう消えてる)。実相寺監督も寺田農も渋い。六十過ぎてもこういう仕事ができる男たちっていいなあ。



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巨大バッタ求む『探偵!ナイトスクープ』

 おなじみ『探偵!ナイトスクープ』。

 今回の一本めは、笑う以外には感情を顔に出さない夫のほかの表情が見たいという若妻からの依頼。このダンナさんという人が、ほんとに穏やかな人なのである。あの手この手で喜ばせようとしても怒らせようとしても驚かせようとしても、まったく効きめなし。常にへらへら笑っているだけ。ここまで感情が顔に出ないと、不気味なほどである。なんか、玩具売場勤務の人だということで、ひょっとしてこれは職業病ではないのか?

 二本めは、おなじみバッタシリーズ(って、まだ二回めだが)。子供のころ、近所の原っぱに30センチ級の巨大バッタが“ふつー”にいて、それがあたりまえだと思っていたが、人に話すと笑われるので、なんとかその実在を証明したいという姉妹からの依頼。一人ならともかく、二人揃って見たと言い張っているわけだから、多少は信憑性がある。というか、『探偵!ナイトスクープ』には、いままでもそういう巨大バッタ目撃例が何度も来ているそうなのだ。

 これはロマンである。ツチノコやヒバゴンなんてのはウソ臭いが、これくらいのバッタならほんとうにいそうな気もする。おれが見たことのあるバッタで最大のものは、やはりショウリョウバッタで、15センチくらいはあったと思う。30センチ級のものもいてほしいとは思うね。

 昆虫は内骨格がないわけだから、構造的にあまり巨大化するのは無理だ。必然的に自重で潰れてしまう。この姉妹によると、30センチのバッタは全然跳ねず、のそのそと歩くだけだったとのことだが、それはたしかに肯ける。跳ねたりした日には、腹が破裂してしまいかねない。しかし、古生代には、翼開長が70センチにも達するトンボの祖先・メガネウラやら、巨大節足動物はけっこう存在したわけで、現代でも条件がうまく整えば、相当大きな昆虫が出現するといったこともないとは言えないだろう。もしかしたら、あの原っぱには放射性物質か謎の化合物が廃棄されていて……って、そりゃ、むかしのSFのパターンだよなあ。

 むろん、巨大バッタは簡単には見つからず。引き続き情報を待つということで終わり。今後、ほんとうに巨大バッタが見つかったときのための布石といったエピソードであった。『テレビのちから』じゃないけど、案外ほんとに見つかるのではないかという期待がある。なんなら、FBI超能力捜査官でも呼んで、巨大バッタがいる場所を透視させてはどうか?

 三本めは、彼の母親が自分を嫌っているのではないか、なんとかギクシャクした関係を修復したいという女性からの依頼。

 話を聴いてみれば、この女性、彼氏の家に毎週末泊まりにゆくばかりか、彼の母親にはなんの挨拶もなしで、彼も彼でそれを放置している。そりゃあ彼の母親にしてみれば、好印象を抱けようはずがない。びっくりだね。最近の若者は、ああいうノリなのか、このカップルがずばぬけて非常識なのか。もう、おじさんには、よくわかりません。

 探偵の竹山は、なにやら居心地が悪そうだが、よい人キャラモードを活かして、卒なくこなしていた。要するに、このエピソード、ギャグでもなんでもなく、マジのお悩み相談なのである。『探偵!ナイトスクープ』としては、新パターンへの挑戦とでも言おうか。問題は無事解決、彼の母親も納得し、三者の関係は修復されたようだ。たまにはこういうパターンも面白い。こんなマジな話ばかりでも困るけど。

 最近のナイトスクープは、どうやら新路線を模索しているのか、あるいは、パターンの拡張を模索しているのかもしれない。お笑いにしても感動話にしても、あまりにも予定調和的すぎると、やっぱり飽きるからである。常に新境地を開拓してゆくのは大事なことだと思うが、それによって元からのファンが離れていったのでは元も子もない。そのあたりの塩梅がむずかしいのだろうなあ。



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2005年12月10日 (土)

名のマシン

 iPod がなぜこんなにヒットしたのか、決定的な理由がさっき唐突にわかった。

 iPod の出現以前から、ああいうものはあった。だが、ああいうものをどう呼んだものか、みな、いまひとつ迷っていたのだった。「携帯デジタルオーディオプレイヤー」などというのもいちいちたいへんだ。「mp3プレイヤー」と呼ぶのも、なんだかほかの形式の音声ファイルに悪いような気がする。どんな呼び名も、いまひとつすっきりしなかったのである。

 「ウォークマン」ってのは最高の名称だ。あまりに一般化してしまったため、「え、ウォークマン買ったの? どこのウォークマン?」「松下」などというおかしなことを、みんな平気で言っていたものだ。

 携帯デジタルオーディオプレイヤーには、問答無用でみなが口にしはじめるような決定的な名称がなかった。これは普及には不利だ。だから、iPod が出ると、「ああ、ああいうのは iPod というものだったのだ」と、誰もがほっとしたのにちがいない。そのうち、アイリバーの iPod とか、リオの iPod とか、クリエイティブメディアの iPod とか、わけのわからないことを言う人がめきめき増えてくるのだろう。

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2005年12月 8日 (木)

慣用句と住宅事情

 "wake up on the wrong side of the bed" あるいは "get out of the bed on the wrong side" といった表現が英語にある。「朝から機嫌が悪い」「朝からやることなすこと裏目に出て機嫌が悪いものだからなおさらやることなすこと裏目に出るものだからなおさら機嫌が悪いものだから……」みたいな感じだ。

 初めてこの言いまわしを知ったとき、おれは即座に「ああ、住宅事情がちがうんだなあ」と思った。だって、考えてもみてちょーだい。ベッドの the wrong side (というのは、日によってちがうのかもしれないのだが)に降り立てるということは、少なくともベッドの両サイドが空いているのである。日本だったら、たいていベッドの片サイドは壁にくっついている。ビジネスホテルみたいな配置ですわな。よほど広い部屋を寝室専用にでも使っているのなら、ベッドの頭側の短辺を壁にくっつけて、長辺の両側を人が降り立てるくらいに空けるというレイアウトも可能だろう。つまり、ラブホテルみたいな配置ですわな。

 要するに、こういう言いまわしが日常の中から出てくるということ自体が、彼らがむかしから広い部屋に住んでいることを物語っているのである。下手すると、ベッドの全サイドが空いているなんてレイアウトすらあり得る。お姫様の寝室みたいな配置ですわな。

 うちなんか、ベッドの足元側の辺しか空いてないぞ。the only side なんである。降り立ちたくても、けっして the wrong side には降りられないのだ。だからおれは、英語的には「朝から機嫌が悪く」なりようがないことになる。Q.E.D.

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2005年12月 5日 (月)

手塚スターシステム全開『ブラック・ジャック』

 例によって、コンビニ弁当食いながら『ブラック・ジャック』。今週からオープニングが変わった。どうもあんまりいい曲じゃない。歌も鈴木亜美だしなあ。

 今回は「一瞬の目撃者」(原題「目撃者」)。手塚眞本人が爆破犯容疑者四人のうち、自分の役に声を当てている。ほかの三人の容疑者の名前も、ほんとうにこの番組のプロデューサーや脚本家の名前である。小さいお友だちは気づいたかな? 目の手術を受ける売店の女性の声は坂本真綾。なんか今週も豪華だ。原作どおり、スカンク草井も下駄警部も出たし。一箇所、大きく原作を変えているところがあって、これには一本取られた。『ウルトラマンマックス』じゃないけど、年寄り視聴者をいじって遊んでいるだろう?

 今回や次回(「ロッカーのゆりかご」/原題「赤ちゃんのバラード」)のアニメBJは、コミックスの最初期の作品だ。ほんとにはじめのころのBJで、BJのキャラがまだ固まっていないころのキレのいい作品である。この傾向はしばらく続くのだろうか。「ふたりのジャン」とかはテレビでやれるのかなあ。

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2005年12月 4日 (日)

いま自分ができることからせんかい『仮面ライダー響鬼』

 ほとんど惰性で観ている『仮面ライダー響鬼』。

 せっかく弟子にしてくれたのに、ヒビキさんがなんにも“修行”らしきものをはじめてくれないと苛立つ明日夢と桐谷クン。宙ぶらりんの「時間がもったいない」とまで言うのなら、桐谷よ、図書館行って妖怪の伝承を研究するとか、持久力や筋力を鍛えるべくトレーニングをするとか、自分ではじめられることをとっととはじめろよと大人が観てると思うわけだが、まあ、たしかに最近の平均的な子供は、具体的になにかしろと言われんとどうしていいのかもわからんものなのかもしれないわな。その点ではリアルかも。もっとも、“具体的になにかしろと言われんとどうしていいのかもわからん”というのが、人とちがう道を歩もうという生きかたにはすでにして向いていないと思うのだが……。

 だいたい、How なんてものは自分で考えるもんであって、What を見つけることのほうがはるかに難しいし重要であるに決まっている。というか、What のないところに How ばかりを詰め込むと、かえってしばしば大きな弊害を生む。そこを外して How ばっかりを偏重してきた日本の教育に、昨今起こっている困ったことの根源がずいぶんあるように思うんだがどうだろう……と、考えさせられた点では、今回は面白かった。

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新旧発明担当の遭遇『ウルトラマンマックス』

 今回は、ウルトラ敬老会シリーズ(勝手に名前をつけるな)、二瓶正也(『ウルトラマン』の科学特捜隊・イデ隊員)が、“ヘンなものを発明する”科学者・ダテ博士として登場。黒部進、桜井浩子、二瓶正也の“むかしの写真”まで出てきた。ある意味、彼らは役者冥利に尽きるだろうなあ。ちょっと、羨ましい。

 なにを隠そう、まあ、たいていのSFファンはそうなんじゃないかと思うが、おれは科学特捜隊では、子供心にイデ隊員がいちばん好きだった。“カガク”とかいうなにかを用いて、謎を解明したり、いろいろなものを作ったりする。ほかの隊員とは一線を画していた。また、妙にナイーブで、大人なのに子供みたいなところを持っている。子供にはいちばん感情移入しやすい隊員なのだった。それにしても、腹が出たねえ、イデ隊員、いや、ダテ博士。

 トミオカ長官(黒部進)が大活躍。下手すると、ハヤタ隊員だったときよりかっこいいくらいである。「ひょっとしたら……」くらいのレベルで、トミオカ長官がカイトがウルトラマンマックスなのかもしれないと思ったらしきことを匂わせる撮りかたになっている。これが今後どういうふうにストーリー作りに影響してくるか、ちょっと期待。平成ウルトラマンでは、たいてい防衛組織の隊長は途中でウルトラマンの正体に気づくパターンが定着しているけれども(『ネクサス』はすべてにおいて例外)、それは中盤から終盤にかけてであり、今回もしトミオカ長官がそれに気づいていたのだとしたら、異例の早さだということになる。

 DASHにおける兵器開発担当・ショーン隊員が、やはりダテ博士に崇敬の念を抱いているという設定が微笑ましい。二瓶正也にしてみれば、「おお、キミが今風のイデか」みたいな感じだろう。ダッシュバード3(ということに、勝手になってしまったのだが)が潜航モードから飛行モードに切り替わるところは、けっこうメカとして見せるシーンになっている。

 今回は、カイトとトミオカ長官(ハヤタ隊員)、ショーンとダテ博士(イデ隊員)という“世代”をうまく見せた構成となっている。どうせなら、ミズキとヨシナガ教授(フジ隊員)のペアを引き立てるシーンも欲しかったところ。このあたりは、もしかすると、『ウルトラマンマックス』が『仮面ライダー響鬼』的なものに、よい意味で影響を受けているのかもしれない。

 自分たちの世代の環境破壊が残した負の遺産である怪獣に関して、自分たちがおとしまえをつけたいとするトミオカ長官の“持論”には、日本の高度成長期からバブル期あたりにかけての価値観が、おれたちの世代以降から“社会的な怪物”を相当生み出していることに関して、ハヤタ世代が抱くかもしれない思いを代弁しているようにも思われる。だとすると、怪物扱いされる世代としては複雑な思いもあるが、ハヤタ世代の責任感ある人がそういう思いを抱くことについては、わからんこともないよ。べつに抱く必要もないとは思うんだけどね、おれは。

 今回はエリーの出番が少なかったのがちょっと不満だが、まあ、ウルトラ敬老会の回なので、いたしかたない。

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2005年12月 2日 (金)

誤読の自由

 書店には、『現代用語の基礎知識』やら『イミダス』やらの来年度版が平積みになっている季節。ちょっとズレた『悪魔の辞典』みたいなのが作れないかと、ふと思いつく。たとえば、こんなの――

 アスベスト
   今日はまだベター。

 エンゲージリング
   戦闘機などが交戦状態に入った証に交わす指輪。

 コードレス電話
   プログラムを書かなくても使える電話。

 燃料電池
   使ったあと、燃えるゴミとして出せる電池。

 プラズマテレビ
   高温のあまり電離した気体と化しているテレビ。

 ペットボトル
   愛玩用の瓶。

 “ちょっとズレた”あたりを考えるのがなかなか難しい。


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2005年12月 1日 (木)

土鍋にやられた

 やれやれやれやれ、やたら忙しい。こういうときには衝動買いの魔につけ込まれやすいのだ。

 いつものように会社の帰りに自宅最寄駅前のコンビニで晩飯の弁当を買い、ふとラーメンのコーナーに目をやると、なにやらでかいものが置いてある……。

 「ををををを。これが398円? か、買った」

 というわけで、「チキンラーメン&土鍋セット」を買ってしまったわけなのだった。いやまあ、とくにひよこちゃんが欲しかったわけではなく、母が体調の悪いときによく雑炊を食うのでこれくらいの大きさの土鍋があれば重宝するなと思っておったところにコレが来たもんだから、この値段なら買わんと損みたいな気になって買ってしまったのだ。たしかに、ひよこちゃんもちょっと欲しかった。以前にもひよこちゃんマグカップとチキンラーメンミニのセットを買ってしまったことがある。ひよこちゃんモノのセットには弱いのである。

 冬には土鍋でチキンラーメンを煮込んで食うライフスタイルを提案するということで日清はこういうものを出したそうなのだが、おれはチキンラーメンを土鍋で煮込んで食う気などさらさらない。そんなのは邪道だ。チキンラーメンは湯をかけて二分で作って食ってこそのチキンラーメンであり、男おいどんなのであり、サルマタケなのである。日清自身がチキンラーメンのレゾンデートルを脅かすようなことをしてはいかん。だけど、ひよこちゃん土鍋は欲しい。日清の悪魔め。

 ちなみに、この土鍋セットは、当初の発売予定日が延期され、11月30日から一部コンビニで販売をはじめたとのこと。つまり、おれは初日にひっかかったわけである。運がいいとか悪いとか人は時々口にするけど、そういうことってたしかにあるとひよこを見てるとそう思う。

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