戦場にかけるパットン大脱走軍団
深夜に駅から家に歩いて帰っていると、いつのまにか『大脱走』のテーマ曲を低く口笛で吹いていた。弁当を買ったコンビニで『大脱走』のDVDを売っているのを見たからだろう。歩くリズムに合わせてしばらく吹いているうち、『大脱走』はなぜか『戦場にかける橋』の「クワイ河マーチ」になっていた。なるほど、よく考えると、この二曲はパクッたのかと思うほどよく似ている。
『大脱走』→『戦場にかける橋』→『大脱走』→『戦場にかける橋』……と繰り返し吹いていると、「次はこう続かねばならない」とばかりに、自然と別のメロディーに切り替わった。『パットン大戦車軍団』のテーマ曲である。なんの違和感もない。なんだか似ている。
『大脱走』→『戦場にかける橋』→『パットン大戦車軍団』→『大脱走』→『戦場にかける橋』→『パットン大戦車軍団』→『大脱走』→『戦場にかける橋』→『パットン大戦車軍団』……とバカのように繰り返しているうち、どれがどれだかわからなくなってきた。
ふと思いついて、頭の中で重ねてみた。口笛で『パットン大戦車軍団』を低く吹きながら、頭の中にまず同じテンポで『戦場にかける橋』を流し、うまく重なったら、さらに頭の中で『大脱走』を流す。あ、面白い。まるで輪唱のようによく合う。ほんとうに音を出して、三曲同時に聴いてみたいものである。戦争映画の嫌いな母が、よく「どれもおんなじや」などと言うのだが、なるほどむかしの戦争映画は、音楽が似ているせいで同じに見えるのかもしれん。
してみると、『地獄の黙示録』というのはつくづく革命的だったのだなあと、ヘンに感心してしまった。
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