遅れてお見通しだ『TRICK 新作スペシャル』
先週録画した『TRICK 新作スペシャル』を観た。いやあ、やっぱり仲間由紀恵は『TRICK』だねえ。ピーター・フォークがどこにどういうふうに出てきてもコロンボにしか見えないとかいうのは、役者としてしあわせなことでもあるが、不利なことでもある。仲間由紀恵は、おれ的には山田奈緒子をやってるときが、いちばん仲間由紀恵なのである。本人にはそろそろいまいましいことなのかもしれないが、これ以上の当たり役には、そうそう簡単には出会えないだろう。
トリックそのものは、あんまりキレがない。とはいうものの、もはや『TRICK』は“あの世界”に浸りたいファンが、それだけで喜ぶ水戸黄門のようなものになってしまっているのだからして、それはそれでおれはよい。寒すぎず切れすぎず、絶妙に寒いギャグは、いつもながら味がある。あの寒さ加減をぴったり狙うってのは、存外に難しいと思う。どっちに振れてもダメなんだよ、“あの寒さ”加減じゃないと。
山田奈緒子が気に入って連れまわしていた“ウニャなんとか星人”、アレはいいなあ。秀逸なデザインだ。あの愛くるしい人形は、『TRICK』ファンならずとも誰もが欲しがるだろう。商品化してくれ!
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