生活時間帯とテレビ視聴の分離
昨日の『BLOOD+』を見逃していたので(ビデオが点けっぱなしになっていたので、予約録画が作動しなかったのだ)、この際ウェブで観てみようと、昨日の深夜(というのは今日だが)観た。『BLOOD+』はテレビ放映後一週間は無料のコンテンツで、AIIに利用者登録するだけで、有償会員にならなくてもタダで観られる。
こういう形で、時間に縛られず観られるというのは、存外に便利なもんである。タダだから 500Kbps のストリーミングで、画質はお世辞にもよくないが、話を追っかけるぶんには充分だ。テレビでやってるすべてのコンテンツがこういう形で観られるようになればいいんだが、って、そういうのをビデオ・オン・デマンドというのか。頭ではわかっているんだが、その便利さを体験しておくことも必要ではあるな。
VODが主流になってくると、たとえば、子供のころは土曜の昼には必ずラーメン食いながら吉本新喜劇を観ていたなあとか、日曜夕方に『サザエさん』のテーマ曲が流れてくると、ああまた明日から学校(仕事)だなあと甘酸っぱい名残惜しさを覚えたとかいった、生活時間帯と密着したテレビ視聴という共同幻想にも似た感覚が失われてゆくことになるはずだ。「同じ世代の日本人(関西人)ならたいていそうでしょう」って感覚がなくなってしまうのだ。そうなってしまうにちがいないのだが、なんだか少し寂しいものを覚えるのは、おれが昭和の人間だからなんだろうな。
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