「!」は八つだよな、たしか
「GyaO」で、もう『マッハ!!!!!!!!』をやってたので、ついつい全部観てしまった。早いなあ。むかしは、「もうビデオになったのか」「もうDVDになったのか」と驚いていたけど、最近じゃ「もうウェブでタダで観られるのか」と驚かなくちゃならない。
いやしかし、噂どおりすごいわ、トニー・ジャー。人間業とは思えない。ムエタイってのは、必ずしも見てて美しいという動きではないよね。相手の肉体を物理的に破壊するために最適化されたような実効的殺人技といった感じがする。肘やら膝やらが魔法のようにキマる。これ見ちゃうと、キックボクシングなんてぬるま湯のようだ。映画とはいえ、おっそろしい技だねえ。素人目には、肘や膝を主に使うなんてのは、リーチが短いぶん損だという気さえするんだが、リーチの短さをスピードとタイミングの取りかたでカバーできれば、こんな強力な打撃を次々と繰り出せるマーシャルアーツもそうはないだろう。
あんな動きばっかりしているからだろうけど、ムエタイの人の身体って、肩から脇や背中にかけての筋肉のつきかたが独特だね。あの身体でジャンプして相手の脳天に肘を打ち下ろすなんてのを本気でやったら、頭蓋骨くらい軽く砕けちゃうだろう。おっとろしー。
あと、ブマワーリー・ヨートガモン Pumwaree Yodkamol という、とても一度で覚えられそうにない名前の、田中美奈子をマイルドにしたようなヒロインの女優さんがよかった。利発そうな美貌に似合わぬ可愛いカエル声がとてもよろしい。ブマワーリー・ヨートガモンね、メモメモ。
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