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2005年9月 7日 (水)

このはしわたるべからず

 さっきの『トリビアの泉』の「トリビアの種」のコーナーで、「お受験教育を受けている子供が、『このはしわたるべからず』と書かれた橋に直面したとき、一休さんと同じ方法で問題を解決するのは100人中“ングァ”人」ってのをやってた。小学校お受験を控えた子供が次々と「このはしわたるべからず」の状況に置かれてゆく。悩む子供たち……という実験だ。

 結局、100人のお受験生たちは、誰ひとりとして「橋の真ん中を渡る」というのを思いつかなかったわけなんだが、これにはすげー考えさせられたよ。いや、「100人もおれば、何人かは思いつくだろう。最近の子はアホじゃ」と言うておるのではない。ふつー、五歳の子が100人もおれば、いくらなんでも何人かは一休さんのあの話をすでに知っておるじゃろうと言いたいのだ。「知っている子を除外した」という条件をつけたとは言ってなかったので、実験の対象となった子供たちは、ほんとに誰ひとりとして知らなかったのだろう。ううーーーむ。

 いくらいまどきの子供でも、本で読んだことがないとしても、アニメで知っとるだろうと思うのだがどうか。何回も再放送してるし、バラエティ番組のアニメ特集みたいなのでも何度もやってるし、ビデオだってなんだってあるだろう。たぶん、“ふつうの五歳児”を100人連れてきたら、何人かは絶対知ってるはずだ。この実験は、“小学校お受験”をするような子だけを連れてきたところに、深〜い企みが感じられるのよなあ。そういう子は、特殊なフィルタがかかった子なのである。一休さんの話を聞いたことも読んだこともなければ、アニメすら観たことがなく、ふつうの子がそういうことをしているあいだに“もっと有意義なこと”をさせられているかわいそうな子供たちなのだろうなあ。ううーーむ。

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