すげえ腰巻
どひー!
解説を書いた『マジック・キングダムで落ちぶれて』(コリイ・ドクトロウ/川副智子訳/ハヤカワ文庫SF)が送られてきたのだが、腰巻に仰天した。池澤春菜氏推薦!である。しかも、写真入り! 推薦者の顔写真が腰巻に入っているというのは、異例のことだ。いや、池澤春菜なら入れてほしいけど。できればカラーがよかった(笑)。でも、モノクロでも綺麗なのは、ほんとに美人なのだよなあ。
おまけにカバーは水玉螢之丞画伯によるアダムス・ファミリー風というかドボチョン一家風というか、なんかそんな感じのホーンテッド・マンション。
訳者もカバーイラストも推薦帯も華のある女性ばかりのところへ、なんで解説だけおれみたいな地味なおやじに来たのかよくわからないが、ま、なかなか愛すべき話なので、ぜひ手に取ってやってください。ドクトロウなんだから、英語の読める人は、たいていの作品がタダでダウンロードできるんだけどね。案外、本人は、この日本版のカバーをいちばん気に入りそうな気がする。このおっさん、立派なおたくだし。
いやあ、そやけど、繰り返すが、池澤春菜、こうして改めて見ると、ほんとに美人だなあ。お父様はけっして醜男ではないが、無骨な造作の中に繊細さが見え隠れするといった感じで、どっちにせよ、あんまり華のある顔ではない(人の親父やからいうて、好き勝手言うとるな)。さぞや、お母様は美人なのであろう(をいをい)。
それにしても、「春菜」と「冬樹」というのは、まさか狙ったわけでもあるまいが、じつに対照的な字面である。「池澤」と「水玉」というのも水気があって涼しげ。そこへ持ってきて、「螢」と「蛉」である。草木と水と虫。みんな日本人的だなあ。
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