iTMS はもっともっとマニアックに
おや、日本版iTMS のJ-POPカテゴリに、いつのまにかザバダックが入っている。なにかおれの知らない曲があるだろうかと、さっそく調べてみると、なんだ、持ってるアルバムばっかりだ。
じわじわと取り扱い曲が増えてきているのはわかるのだが、こういうふうにバラ買いするのに適している“どマイナー”なナツメロとか、子供のころに買えなかったアニソンとか、あ、いい曲だなと思いつつ、なんとなく買い逃していたり、特定の曲は好きだがアルバム買うほどには思い切れずにいたような曲とか、そういうおれの欲しいのがなかなか増えない。やはりこうした販売形態が最大限に威力を発揮するのは、むちゃくちゃにマニアックな領域だと思うのだがなあ。
どうして、ちゃんちゃこの「空飛ぶ鯨」がないのだ、梅まつりの「北山杉」がないのだ、ゴーバンズの「リボンの騎士」がないのだ、ヒカシューの「ガラスのダンス」がないのだ、葵三音子の「哀愁」(『必殺仕置屋稼業』)がないのだ、「緊急指令10-4・10-10」がないのだ、「ときめきトゥナイト」がないのだ、「チンパン探偵ムッシュバラバラ」がないのだ、「クレクレタコラ」がないのだ、「ムシムシ大行進」がないのだ、「ものしり館」がないのだ!? ぬるい。まだまだなまぬるい。iTMS は、爺さん婆さんのためのマニアックなナツメロを揃えるべきである。
ついでにぼやいておくと、シュガーもない! どうも最近はSugar と言えば、Zone の抜けたニッチを埋めるために現れたような小娘四人組を指すらしいが、いくら一発屋だったからって(いやまあ、シュガーは二発屋くらいだと思う)、一応は日本歌謡史に残るヒットを持つグループの名前を、二十年やそこらくらいしか経っていないのに、そのまま使うのはいかがなものか。さらについでに言うと、Exile と言えば、Kiss You All Over の Exile に決まっているのであって、近年日本で唄い踊っている洋風一世風靡セピアみたいな連中は新参者じゃ。ええ、こういうことを言い出したら立派な爺いですとも。げほげほ。
とはいえ、葉月里緒菜(当時)のアルバム(!)が 日本のiTMS に最初から入っていたのには仰天した。どうして、こんなところだけ不自然にマニアックなのだ? というか、これはマニアックなんてものではない。ゲテモノだ。おれは女優・葉月里緒奈をこよなく愛する者であるが、歌だけはけっして唄わせてはいけない。この世のものとは思われぬほどなのである。“音程に不自由な人”というか“musically handicapped”というか、人前で唄わせること自体が、葉月里緒奈の人権侵害になりそうなほどだ。これほど美貌に似つかわしくない音痴は、おれはほかには酒井和歌子しか知らない。とかいいながら、そのうちその希少価値を評価して、アルバムごと衝動買いしてしまうかもしれないが……。まあ、古本屋で言えば、百円均一のワゴンから、絶対に読みはしないがなぜか持ってはおきたいと衝動買いしてしまうような感じか。
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