おまえはもう死んでいる
『雨と夢のあとに』(テレビ朝日系)の最終回を観た。おれには子供がいないので、実感としてはよくわからんのだが、公式サイトの掲示板を見ると、泣いた泣いたの嵐である。おれはどうもこういうのでは泣けないのだが、非常にさわやかな後味を残したいいドラマだったと思う。原作は読んでないんだが、今日、本屋で見たら、平積みがいちばん減っていた。売れてるんだろう。もっとも、原作とドラマは全然設定がちがうみたいだけど。
それはともかく、木村多江様が毎週観られるというしあわせな日々であったことはたしかなのである。以前にこの日記で、このドラマの「主役格三人のうち一人は死人」だと書いたんだが、前々回くらいで、じつは「二人が死人」であったことがほぼ確定していたのであった。なんてドラマじゃ。というか、木村多江様が初回からご登場あそばされるにあたって、「この人は途中で死ぬか、もう死んでいるのではあるまいか」と、ちらと思った人はとても多いと思う。ミステリドラマの配役で犯人がわかるようなものだ。ことほどさように、木村多江様は薄幸な役、死ぬ役、死んでる役が似合うのである。薬品会社や医療機器会社や健康食品会社からのCMオファーは絶対来ないと思う(最近、化粧品のCMにはご出演あそばされているが)。
木村多江様におかれては、これからも末永く死に続けていただきたいものだ。
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