偽札求道者
偽札の自信作を賽銭箱に投げ入れ、そのあとどのくらいのご利益が来るかで出来栄えを評価している求道者がおってもおもろいのではなかろうか。「うーむ、おれはまだまだだ」とか。神様を騙せたら一人前というわけだ。なんとなく、完全な人工生命の創造とかに挑む科学者っぽいメンタリティーかも。せこい金儲けはもちろん、社会秩序の紊乱や転覆なんぞにはなーんの興味もなく、ひたすらホンモノ以上にホンモノな(?)紙幣の創造にのみ情熱を傾ける偽札求道者……。そういうやつなら、ちょっと許せる気がするな。
となると、偽札検査官との攻防なんてのも、けっこう映画的でイケそうだぞ。「君は砂漠を歩いている。足元に一枚の一万円札が裏返ってもがいていて……」
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